pH別・野菜一覧
pHとは!?
酸・アルカリの強さは、pH(ペーハー)*水素イオン指数*という記号で表します。
(マメ知識:ペーハーって呼び方はドイツ読み)
雨の多い日本は一般的に土壌が酸性に傾いています。
野菜の生育に適したpH値に近づけることで育ちやすい環境を整えましょう
pHを調べよう
自分の畑のpHがどんな状態なのか知らなければ対策が出来ないのでまずは測定することが大事です。
ネットで色々と調べたら口コミが一番よかったので自分はこの土壌用phメーターを購入しました。
画像をクリックすれば購入ページに行けます。(あくまで自分が買ったってだけなのでネットで調べて納得のいく商品を買うことをお勧めします。)
pH別・野菜一覧
pH値 | 葉菜類 | 果菜類 | 根菜類 |
6.5〜7.0 | ホウレンソウ | エンドウ | |
6.0〜6.5 | アサツキ ワケギ アスパラガス カリフラワー クウシンサイ シュンギク セロリ ニラ ネギ ハクサイ パセリ ブロッコリー スティックセニョール ミズナ ミブナ レタス |
インゲン エダマメ オクラ カボチャ キュウリ シシトウ・トウガラシ スイカ ズッキーニ ソラマメ トウモロコシ トマト ナス ピーマン・パプリカ マクワウリ メロン ラッカセイ |
サトイモ ヤマイモ |
5.5〜6.5 | キャベツ コマツナ タマネギ チンゲンサイ |
イチゴ ゴーヤ |
カブ ゴボウ ダイコン ニンジン ラディッシュ |
5.5〜6.0 | サツマイモ ジャガイモ ショウガ ニンニク ラッキョウ |
参考資料
農林水産省 作物別最適pH領域一覧
土壌のphを上げる方法(アルカリ性に傾ける)
アルカリ性に傾ける資材
- 石灰資材
- 草木灰
とありますが普通に使われているのは石灰資材になります。
「苦土石灰」「消石灰」「有機石灰」
苦土石灰
ネットなどでpHの上げ方を検索すると
1㎡に苦土石灰ひと握り撒いてpHが約0.5アルカリ性に傾きます。
と記載されていますが農林水産省のページを参考に1㎡あたりpH1上げるのに必要なグラム数は下の表のとおりになります。
pHを1上げるのに必要な苦土石灰量(g/1㎡)
pH(H2O) | 砂 土 | 砂壌土 | 壌 土 | 埴壌土 | 埴土 |
4.9以下 | 600 | 1200 | 2000 | 2600 | 3400 |
5.0~5.4 | 400 | 800 | 1200 | 1600 | 2000 |
5.5~5.9 | 200 | 500 | 600 | 800 | 1000 |
6.0~6.4 | 100 | 200 | 300 | 400 | 500 |
6.5以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
参考資料
農林水産省 土 壌 の 改 良 方 法
参考ページでは(kg/10a)で表示されてたので1㎡あたりに換算しました。(1kg=1000g 10a=100㎡ なので参考数値の10倍の数値=グラム数)
この表見たら苦土石灰量多すぎって感じがするので一握り撒いて(もちろん土によく混ぜてから)実際にpHが上がるか測定器で見ながら苦土石灰を撒く量を調整するのが無難かと思います。
土壌のphを下げる方法(酸性に傾ける)
一般の栽培では土壌がアルカリ性に傾くこはありませんが苦土石灰などのアルカリ性資材を過剰に入れたりハウス栽培(雨が当たらない場所)を続けるとアルカリ障害(生育不良・鉄・マンガンなどが吸収できない状態)が発生する場合があります。
酸性に傾ける資材
- ピートモス
- トウモロコシやソルゴーなどの栽培
- 酸性肥料(硫安・塩安・塩化カリ・硫化カリ)
トウモロコシなどイネ科の植物は土壌中の栄養分を吸収してくれるのでアルカリ性に傾いた土壌をリセットします。
でも、畑全部をイネ科で育てるのは難しいですよね
硫安(硫酸アンモニウム)は安価ですが効果が長期間持続しないという特徴があります。
家庭菜園であればピートモスがおススメです。
ピートモスは、ミズゴケやシダなどを乾燥させて砕いた「改良用土」という資材です。
調整済みのものもありますが土壌を酸性に傾けたいのであれば酸性度無調整のピートモスがおススメです。
この場合でも実際にpHが下がるか測定器で見ながら撒く量の調整をしましょう