【2021年版】これを見れば家庭菜園できる!必要なノウハウ・準備物をまとめました。
「野菜を育ててみたい」という人にとって、最初のハードルは「どうやって準備をすればいいかわからないので、情報収集をする」というステップ。
苗を買って土に植えればある程度は育てることもできますが、収穫できる可能性はかなり低くなります。成長の早い野菜であれば2か月で収穫、最長だと1年以上掛かってやっと収穫出来る野菜もあります。これを全て情報収集するとなると大変!
今回は、家庭菜園経験者の僕が、家庭菜園に必要な準備物、気をつけておくべきことまで全てまとめてみました。これから家庭菜園をしたい、という方はぜひ参考にして下さい!
目次
家庭菜園ステップアップ
家庭菜園を始めるにあたり順番を決めてステップアップを図りましょう!
いきなり畑を借りて苗を植えていくのもアリといえばアリですが、費用対効果を考えたら無謀です。
後から後悔しないように1から始めましょう
- プランターを使った栽培(1~2年の経験)
- 露地栽培(10~20坪 )
プランター栽培
プランター栽培であればベランダや玄関先など自分の好きな場所で手軽に始められるのが魅力です。
- ベランダを畑に変身出来る
- 土づくりや難しいこと抜きで栽培が出来る
- 畑のように遠くに行かずに自分の家だからいつでも野菜の状況を観察出来る
- 水やりなども気が付いた時に行える
- 移動が出来るので季節によっては日照の確保がしやすい
- 野菜の植え替え時に土を交換するので連作障害が出ない
短所の内容は土の量に対して野菜が大きかったり植える本数が多いのが原因です。
- プランター内の土は少ないので水分調整が大変
(水やりしすぎると加湿になり少ないと干上がってしまう) - 土の量が限られているので成長も限られてしまう
(プランター内は限られているので根が自由に伸びない) - 詰まった根同士が酸素の取り合いになり酸欠になることもある
プランターは大きめにして余裕を持って育てましょう
プランター栽培に必要な道具
プランター栽培は簡単に始められますが以下の道具は最低限必要になります。
100円ショップで間に合う道具
- シャベルや熊手
- はさみ
- 支柱
野菜の種類によっては種も100均でOK
プランターも100円ショップで売っており、水菜(みずな)や春菊などは栽培出来ますが、広さもなく底が浅いためトマトやナスなどの大きくなる野菜には不向きです。
ホームセンター・園芸用品店で購入が必要な道具
- プランター プランターの大きさ別 野菜一覧
- 土 培養土がおススメ
- 種(もしくは苗)
- 肥料
- じょうろ
- 鉢底石
プランターで育てられる野菜
育てられる野菜は
トマト なす キュウリ ゴーヤ ピーマン ししとう オクラ インゲン そらまめ えんどう(さやえんどう、スナップえんどう、グリーンピースなど) キャベツ 白菜 ブロッコリー カリフラワー だいこん にんじん じゃがいも さつまいも
種からでも育てられますが、最初は苗から始めることをお勧めします。
プランターの土入れ
プランターに土入れを行なう時は以下の手順で行います。
用意するもの
- 鉢底ネット(プランターに穴が開いているタイプの場合)
- 鉢底石
- ネット袋(キッチンの排水口用のネットなど)
- 培養土
- 元肥(固形肥料など)
鉢底石や鉢底ネットを敷くことで鉢の中の排水性が良くなり根腐れを起こしにくくします。 また害虫の侵入を防ぐ効果もあります。
プランター手順
- プランター底の確認
- ネット、すのこが無く穴が開いている場合は、鉢底ネットを敷いてください
- 鉢底石をネット袋に入れ、プランターの底が見えない程度に敷きます。
- 鉢底石の上から培養土を入れます。
- 注・この時にプランタの淵から2cmほど土が低い状態にします。
※ 土を入れる際にはウォータースペースを残します。(水が入るスペース)
プランターはさまざまな形状があるので容量が分かりづらいですが、購入する時についている札やプランターの底面等に容量が記載されております。
もしも記載されていない場合は下記の計算で内容量を計算できます。
(正確ではありませんが・・)
内容量の計算式
- プランター内容量の計算式
- 立法形 幅×奥行×高さ
- 円筒状(丸い形状)(直径÷2)×(直径÷2)×3.14×高さ
内容量から土を算出する計算式
(リットルの計算)内容量÷1000
土1Lあたり重さ約0.45kg(培養土)水分量によって差があります。
土が足りないと買い足さないといけなくなるので少々多めに用意をしましょう
露地栽培
プランターで野菜を育てる知識が身についてきたらぜひ露地栽培を始めてみましょう
露地栽培の一番の魅力は土がたっぷりある事です。 プランターであれば土の量が限られているので冠水をマメにしなければなりませんが露地栽培であれば土の中に含まれる水分量が多いのでプランターよりおおらかに育てられます。
農地の探し方や農地の条件はこちらでご覧になれます。
極論になりますが、太陽と土と水と空気があれば野菜は育てられます。
サツマイモなどは肥料が入っていない方が実の育ちが良いくらいです。
とは言っても大抵の野菜は必要な栄養・水分を与えた方が美味しく育つので野菜が立派に育つサポートをしてあげましょう
露地栽培で必要なことは下記の通りです。
- 道具を用意する
- 畑を耕す(土づくり)
- 元肥(もとごえ)等の肥料を入れる
- 野菜を植える(定植<ていしょく>)
- 必要な水や肥料(ひりょう)を与える
- 収穫(しゅうかく)
家庭菜園に必要な道具
100円ショップで間に合う道具、ホームセンターで買う道具は下記の通りです。
100円ショップで間に合う道具
シャベル
熊手
はさみ
支柱
メジャー
ホームセンター・園芸用品店で購入が必要な道具
鍬(くわ)
スコップ
堆肥
石灰
マルチ
ネット
ビニール紐
じょうろ
家庭菜園の土づくり
広さにもよりますが、いきなり借りた畑全体の土づくりは身体に負担が掛かるので、まずは簡単にどの場所に何を植えるのかを決めましょう
こんな形で全体図を描いておくとどこに何を植えたか記録にもなるので便利です。
季節によって植える植物が違いますのでスケジュールを見てくださいね
まずは直近で植物の植える場所から土づくりをします。
土を掘り起こす・土を砕く
一番最初にする作業はスコップで土を掘り起こす作業になります。
剣先部分が入る30cmまで入れて掘り返す事で深くまで耕せます(空気も入ります。)
掘り起こした土を鍬で(三本鍬)砕きます。
ある程度砕いたら石灰を混ぜ込んで畝立てをします。
作る野菜によってph(ペーハー 小学校で習ったと思います。)が違うのでその野菜にあったphに合わせます。(ジャガイモなどは酸性が好きなので石灰が要らないくらいです)
※ph別野菜一覧はこちらのページ御覧ください
日本は雨の多い気候なので土が酸性に傾きやすい特徴があります。
土粒を細かくする
石灰を混ぜてから1週間後に堆肥(牛糞・米ぬかなど)を混ぜます。
この時土粒を細かくするので平鍬を使用しましょう
畝を作る
畝を作ることによって土の通気性や水はけもよくなります。
畝は細長く盛り上げます。(野菜の植え方や種類によって太さや高さが変わります。)
きれいな畝の作り方はこちらでご覧になれます。
定植
※苗床の苗を、田畑に移し植えること。
畝立てが済んだらいよいよ苗の定植です。
株間50cm(野菜によって株間は異なります。)でマルチに穴を空けます。
マルチに穴を空けたら苗のポッドの深さより10cm深く穴を掘ります。
定植方法
- 穴の一番下に元肥(牛ふん等&化成肥料)を入れて穴の中の土と混ぜる
- 掘り出した土をポッドが入る位置まで入れる
- 地上と平らになるところまで培養土を入れる
- 培養土を入れたらたっぷり水を注ぐ(水を注ぐことで培養土等が沈み込み穴が出来ます。)
- 空いた穴をスコップで苗(ポッドの土も含む)が入る大きさに広げます。
- 苗の植付け
- 凹んでたりした場合は掘り出した土で平らにする
苗を植えたらぐらつかないように支柱にひもで結わえましょう
苗が定着するまでは行灯(あんどん)もやった方がその後の生育が違ってきます。
家庭菜園、野菜別の育て方はこちらをご覧ください