連作障害に注意! 野菜の科を知ろう

連作ってなに?

同じ場所で同じ作物を続けて栽培すること

なぜ連作障害が起きるの?

土壌病害

植物は根出る有機酸や糖、アミノ酸などは土の中にいる微生物の餌となります。
同じ科の植物は似た物質を出しており、連作すると同じような微生物が集まってきます。

同じような微生物が集まることで特定の病原菌が増えることで土壌障害が発生します。

線虫害

およそ50万種いる線虫の中でも農作物を加害する線虫がおります。
土壌病害と似ていますが微生物のバランスが崩れると発生します。
農作物を加害する線虫が増えることで病害の似た「しおれ」や「立ち枯れ」が発生します。

生理障害

野菜の種類によって必要とする養分が異なります。
有名なところで言うと「窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)」は皆さんご存じかと思います。
例えば窒素を必要とする植物を連作で植えたら、そこの畝は窒素欠乏症を引き起こします。
このように連作をする事で肥料の過不足が生理障害の原因となります。

連作障害が起きないようにするには
同じ野菜はもちろんの事、同じ科の野菜を同じ場所に植え付けないようにしましょう

連作障害が起きないように畑の図面も持ってると便利です。

参考例はこちらになります。

科目 野菜
アブラナ科 ハクサイ キャベツ ブロッコリー ハナヤサイ類 コマツナ ミズナ ダイコン カブ カリフラワー ナバナ ラディッシュ
アカザ科 ホウレン草 ふだん草 スイスチャード おかひじき ビート
ナス科 ジャガイモ  トマト ナス ピーマン・パプリカ トウガラシ シシトウ
キク科 シュンギク レタス リーフレタス 春菊 ゴボウ フキ
ウリ科 スイカ メロン カボチャ キュウリ しろうり ニガウリ へちま ひょうたん ズッキーニ
セリ科 ニンジン セロリ パセリ ミツバ セリ
ヒルガオ科 サツマイモ エンサイ
豆科 エダマメ インゲンマメ ソラマメ エンドウマメ シカクマメ 落花生
ユリ科 ニラ ネギ類 タマネギ ニンニク ラッキョウ アスパラガス
バラ科 イチゴ
ショウガ科 ショウガ ミョウガ ウコン
アオイ科 オクラ
イネ科 とうもろこし 米 麦
サトイモ科 サトイモ コンニャク芋
シソ科 シソ ミント バジル
連作障害がでにくい野菜
サツマイモ、カボチャ、小松菜、タマネギ、トウモロコシ、ネギ、小松菜、ズッキーニ、
ニンニク、ニンジン、ラッキョウなど
連作障害がでやすい野菜
エンドウ、スイカ、メロン、ナス、トマト、キュウリ、ゴボウ、サトイモ、白菜
など